2025年、元アナウンサー・キャスターの山本モナさんが司法試験に合格したことが大きな話題となりました。
法学部出身で法律への関心を持っていた彼女は、報道の世界で多忙な日々を送る中、学び直す時間がなかなか取れませんでした。
しかし、結婚や子育てを経た後、改めて挑戦を決意。
約5年にわたる努力の末に法曹への道を切り拓き、「やればできる」というメッセージを世の中に示しました。
この記事では、司法試験合格の背景となる山本モナさんの学歴や学生時代のエピソードを振り返ります。
夢多く葛藤も経験した学生時代の歩みが、今の挑戦につながっていることがわかります。
山本モナの学歴を学校別に紹介
山本モナさんは、学業面でも非常に意欲的で、学生時代から向上心にあふれていました。
中学・高校・大学、そして社会人になってからも常に学び続け、最終的には司法試験に合格しています。
ここでは、それぞれの学校ごとにエピソードを交えながら紹介します。
福山暁の星女子中学校・高等学校
山本モナさんは、広島県福山市にある福山暁の星女子中学校・高等学校を卒業しています。
中高一貫のカトリック系の女子校で、勉学に力を入れる生徒が多い進学校です。
モナさんは小学校5年生から塾に通うほど勉強熱心で、高校では国公立大学受験コースに進みました。
ただ、高校3年のときに物理が苦手だったことから文系コースに変更し、NASAを目指していた夢をあきらめることに。
このときから現実的に「ジャーナリストの道」を意識するようになったそうです。
一方で、高校3年の夏には「何のために勉強しているのだろう」と悩み、約4か月間学校から離れる時期もありました。
しかし、浪人はせずに再び勉強へ戻り、大学進学を果たした努力家です。
女子校での生活だったため恋愛とは無縁で、本人いわく「高校時代は奥手だった」とのこと。
家庭では祖父が新聞記者だったことから、自然と報道や社会問題に関心を持ち始めるきっかけにもなったようです。
学習院大学法学部法学科
高校卒業後は、学習院大学法学部法学科に進学。
1998年3月に卒業し、法学士の学位を取得しています。
在学中は法や政治について深く学び、社会の仕組みや正義に関心を持つようになりました。
のちにニュースキャスターとして政治報道を担当することにもつながる、原点ともいえる時期です。
当時から発言力があり、大学でも積極的にディスカッションに参加するタイプだったといわれています。
学生時代に培った論理的な思考力や表現力は、キャスターとしての活動にも大きく活かされました。
英国国立ウェールズ大学大学院(MBA)
社会人として報道の世界で活躍したあと、モナさんは再び学びの道を選びます。
2011年3月、英国国立ウェールズ大学大学院で経営学修士(MBA)を取得しました。
国際的な視点から組織運営やビジネス理論を学び、報道・メディアの在り方についても理解を深めたといわれています。
タレント・キャスター業を続けながら海外の大学院を修了した点からも、非常に努力家であることがわかります。
早稲田大学大学院法務研究科(法科大学院)
2022年、46歳で山本モナさんは早稲田大学大学院法務研究科(既修者コース)に入学。
社会人としてキャリアを築いた後、再び法学の道に戻りました。
山本モナさんは司法試験に合格するまで約5年間学び直しを続けました。
子育てをしながらの勉強は大変で、3人の子どもの世話や家事の合間を縫っての学習は時間的にも精神的にも厳しいものでした。
そして2024年3月に卒業しています。
この時期のモナさんは、家庭と勉強を両立しながら司法試験を目指しており、日々の学習風景をSNSでも報告していました。
周囲からは「努力の人」「再挑戦の象徴」として注目を集めました。

年齢を理由に夢を諦めない、その姿に勇気をもらいました。想像を絶する努力をされたのですね。
司法試験合格(2025年)
2025年、ついに司法試験に合格。
これまでキャスター・タレントとして活躍してきた彼女が、法曹の世界に新たな一歩を踏み出しました。
長年にわたる学びの積み重ね、そして一度テレビの世界を離れても挑戦を続けた姿勢は、多くの人に勇気を与えています。
法学、経営学、報道という幅広い知識を兼ね備えた“新しいタイプの法律家”として、今後の活躍が期待されています。
山本モナさんの司法試験合格報告に対するSNSの反応は非常に好意的で多くの祝福と称賛が寄せられています。
インスタグラムには数千件もの「いいね」やコメントが集まりました。
- 「『やればできる』という言葉に勇気をもらいました。40代からの挑戦、心から応援しています」
- 「子育てや家事と学業の両立は大変だったと思いますが、その努力に敬意を表します」
- 「年齢や環境に関係なく新しい夢に挑戦する姿が励みになりました」
山本モナのプロフィール
山本モナの経歴
山本モナさんは1998年に朝日放送のアナウンス部に入社し、報道局ニュースセンターへ異動後は記者業務も兼任。
和歌山カレー事件や池田小事件など重要な取材も担当しました。
2005年に朝日放送を退社し、オフィス北野所属でフリーのタレント・キャスターとして活動を開始。
「筑紫哲也 NEWS23」などでキャスターに抜擢されましたが、不倫問題で降板。
その後もテレビに復帰するも再度自粛期間を経験しました。
2011年(35歳)に一度タレント活動を引退
2013年(37歳)に復帰し自身の事務所ARIESを設立。
2014年(38歳)以降は三児の母として家庭生活を送りつつ、芸名も再び「山本モナ」に戻し、
2019年(39歳)に第3子出産を報告しています。
まとめ
山本モナさんの学生時代は、夢や希望にあふれる一方で、迷いや葛藤を経験した時間でもありました。
福山暁の星女子中学校・高等学校での挫折と再挑戦、学習院大学での法学の学び、海外大学院でのMBA取得、そして早稲田大学大学院での法務研究科での挑戦 これらの積み重ねが、司法試験合格という大きな成果につながっています。
今回の合格は、年齢や環境にとらわれず挑戦を続ければ目標を達成できるということを示す、まさに生きた証拠です。
キャスターとして培った「人に寄り添い伝える力」と、法学の知識を活かして、これからは法曹として社会に貢献する新たなステージへ進む山本モナさんの今後の活躍にも大いに期待が寄せられます。


