財務大臣として国政の中心で活躍する片山さつきさん。
その一方で、プライベートでは長年支え合ってきた夫・片山龍太郎さんとの穏やかな生活を大切にしています。
片山さつきさんは、女性活躍や子育て支援などの政策に力を入れる政治家として知られていますが、その背景には、ご本人が経験した不妊治療や深い挫折がありました。
そして、そのつらい時期を共に乗り越えたのが、現在の夫・片山龍太郎さんです。
今回は、片山さつきさんのパートナーである龍太郎さんの経歴や人物像、そして現在のお二人の夫婦関係がどのようなものなのか、最新の情報をもとに詳しく紹介していきます。
片山龍太郎のプロフィール・学歴
片山龍太郎(かたやま りゅうたろう)さんは、1957年4月5日生まれの東京都出身の実業家で、
国内外の企業再生やM&A、ガバナンスの分野で高く評価される“経営のプロフェッショナル”です。
- 慶應義塾高校 卒業
- 慶應義塾大学 経済学部 卒業
- 慶應義塾大学大学院 社会学研究科 修士課程 修了
- ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)MBA取得
日本とアメリカ双方で経営を学んできたエリートで、グローバルに通用する経営知識と人脈を持つ人物です。
片山龍太郎の主な経歴・実績
マルマン株式会社 代表取締役社長(1994年〜)
倒産の危機にあった企業の立て直しに成功し、
株式上場まで導いた“企業再生の成功例”として知られています。
産業再生機構 執行役員マネージングディレクター(2003年〜)
- カネボウ
- マツヤデンキ
など、大企業の再建を担当し、いずれも実質的に再生へと導いた実力者です。
Giuliani Partners(ジュリアーニ・パートナーズ)日本代表(2006年〜)
ニューヨーク市元市長ルドルフ・ジュリアーニが設立したコンサル会社で、
日本のトップとして企業経営全般をサポート。
クリスティーズジャパン 代表取締役社長 兼 Global Senior Vice President(2012年〜)
世界的オークションハウスで要職を務め、
アート・金融・投資領域でも活躍の幅を広げています。
現在
- 株式会社ケイライプ 代表取締役
- 複数企業で社外取締役や顧問を務める
企業再生、M&A、ガバナンス、アート関連など、幅広い分野で活動。
片山さつきと片山龍太郎の出会い・再会・結婚まで
片山さつきさんと片山龍太郎さんの関係は、まるでドラマのような再会のストーリーです。
じつはお二人は、さつきさんが大学を卒業して大蔵省(現・財務省)に入省した1982年、共通の知人の紹介で出会っています。
さつきさんが23歳、龍太郎さん25歳の時です。
当時から二人とも将来有望なエリート同士。
自然と意気投合し、数回デートを重ねたと言われています。
しかし、二人の前には“世界”が待っていました。
- 片山さつきさん → フランス国立行政学院(ENA)へ留学
- 片山龍太郎さん → ハーバード大学ビジネススクールへ留学
進む道は違えど、それぞれの夢とキャリアのために、二人は遠距離のまま、いつしか連絡を取らなくなっていきます。
ここでお互い別々の人生へ。
その後、さつきさんは帰国後、お見合いで舛添要一さんと結婚しますが、結婚生活は続かず離婚。
そして、人生が大きく動き出したのは――離婚後のある再会でした。
距離も環境も変わってしまった二人が、時を経て改めて顔を合わせた瞬間、かつての気持ちが蘇ったのでしょうか。
そこから自然な形で交際へ発展し、1990年、さつきさんが31歳の時、二人は結婚を決意します。
片山さつきさんは、現在の夫・片山龍太郎さんとの結婚を“救済結婚”とユーモアを交えて語ったことがあります。
これは、舛添要一さんとの離婚後、精神的にも体力的にも落ち込んでいた時期に再会した龍太郎さんが、そっと寄り添い支えてくれたことから「救ってくれた結婚」と表現したものです。
留学で一度離れた二人が、人生のタイミングを経て再び結ばれたという意味で、とても象徴的な言葉と言われています。

若い頃に惹かれ合い、一度離れ、長い年月を経て再び結ばれた…という意味では、“元カレであり、運命の人”と言える関係ですね。
片山さつきと片山龍太郎に子供はいない
片山さつきさんと片山龍太郎さんの間に子供はいません。
片山さつきさんは、子供が欲しくて38歳から約5年間にわたり不妊治療に取り組みました。
約20回の体外受精に挑戦しましたが、結果はいつも残念なことに妊娠には至りませんでした。
そして、医師から「残された方法は代理出産しかない」と告げられ、ご夫婦で話し合った末に治療を断念する決断をされています。
片山さつきさんは三日三晩泣いて子供をあきらめる決断をしました。
片山さんはこの経験を「一度死んだような挫折感」と表現しており、人生の中でも非常につらい時期だったことがうかがえます。
しかし、この挫折をそのまま終わらせるのではなく、政治家としての原動力に変えたことが彼女の大きな特徴です。
子どもがいない自身の立場から、
- すべての子どもたちが平等にチャンスを得られる社会
- 女性が出産やキャリアで悩まずに済む環境
- シングルマザーや貧困家庭の支援
といった政策に強い関心を持ち、実際の政治活動にも反映させています。
不妊治療支援の拡充に注力し、助成金の増額や所得制限の撤廃などを実現させ、多くの夫婦から感謝されています。
片山さんにとって子どもを持てなかった経験は、悲しみで終わるものではなく、「次の世代のために力を尽くす」という揺るぎない使命につながっているのです。
【2025年現在】片山さつきと夫・片山龍太郎の現在の暮らし
2025年時点で、片山さつきさん(財務大臣・金融担当大臣)と夫の片山龍太郎さんは、結婚30年以上を経ても変わらず穏やかで安定した夫婦関係を築いています。
龍太郎さんは現在68歳。企業経営や経営コンサルタントとしての活動を続けており、複数の企業で社外取締役や顧問を務めるなど、今も精力的にビジネスの第一線に立ち続けています。
一方の片山さつきさんは、国の中枢を担う要職にありながら、家庭では夫との時間を大切にしていることが伝えられています。
不妊治療の末に子どもはいませんが、その経験を政治活動に生かし、女性支援や子育て政策に強い想いを持って取り組む姿勢は、夫婦としての深い絆にもつながっています。
夫婦仲の良さを象徴するエピソードとして、2023年のお正月に、龍太郎さんが着物姿のさつきさんを撮影してあげていたという微笑ましい様子がニュースやSNSで話題になりました。
長い結婚生活の中で互いを尊重し合い、自然に支え合う関係性がうかがえます。
また現在は、ペットのウサギ「オリンピック君」と一緒に暮らしており、忙しい日々の中でも家庭には癒しがあるようです。
夫婦ともにハードな仕事をこなしながらも、動物と暮らす穏やかな時間が心の支えになっているようです。
【まとめ】
片山さつきさんと夫・片山龍太郎さんは、30年以上の結婚生活を通して、互いの仕事を尊重し合いながら安定した関係を築いてきました。
龍太郎さんは企業再生のプロフェッショナルとして現在も多方面で活躍し、片山さつきさんは財務大臣・金融担当大臣として国の重要政策を担う立場にあります。
多忙な毎日の中でも、夫婦はペットのウサギの「オリンピック君」と共に穏やかな時間を過ごし、互いを支え合う関係を続けています。
また、さつきさんがかつて経験した不妊治療や深い挫折感は、政治家としての原動力となり、現在の子育て支援・女性支援政策にもつながっています。
この点も、夫婦の強い絆を形づくる大切な要素と言えるでしょう。
表には出にくいお二人の関係ですが、「仕事と家庭の両立」「互いの尊重」「静かな支え合い」
というキーワードがぴったりの、落ち着いた夫婦像がうかがえます。



