映画『栄光のバックホーム』で、阪神タイガースの元選手・横田慎太郎さんを演じる大抜擢を受け、一気に注目を集めている俳優・松谷鷹矢(まつたに たかや)さん。
まだ知名度は高くないものの、その誠実な役作りと野球経験を生かした演技が評価され、映画賞も受賞。いま一番“気になる新人俳優”とも言われています。
この記事では、松谷鷹矢さんのプロフィール・家族構成・学歴・経歴などを分かりやすくまとめました。
松谷鷹矢のプロフィール
第50回 #報知映画賞
— 報知映画賞 事務局 (@hochi_cinema) December 2, 2025
新人賞は #松谷鷹也 さん#栄光のバックホーム の演技が評価され受賞🏆
おめでとうございます🎉#スポーツ報知 pic.twitter.com/oD9qq8PVSu
家族構成は?父親は元プロ野球選手
松谷鷹矢さんの家族で公表されているのは 父親の松谷竜二郎さんが元プロ野球選手 という点です。
母親の情報はなく、4歳上の兄がいることがわかっています。
松谷鷹也さんの父親である松谷竜二郎さんは、1988年に読売ジャイアンツへドラフト2位で入団した右腕投手で、社会人野球の大阪ガスから即戦力として期待されました。
引退後、松谷さんは解説などの野球関連の仕事には恵まれず、新たな道を模索することになりました。
そして巨人監督の藤田元司氏らの紹介で34歳で建設会社に就職します。
36歳で同僚3人と共に建築会社を引き継ぎ、一生懸命に働く日々が続きます。
松谷竜二郎は「スチールエンジ」の社長となり、東京を拠点に日本各地はもちろん、海外にも支店を持つ企業に成長させました。
グループ会社は、建築や不動産、介護サービスまで多岐にわたり、年商は230~240億円に達しています。
松谷鷹也の学歴まとめ
中学校(神奈川県内の公立中/校名非公表)
松谷鷹也さんは神奈川県内の公立中学校に通っていました。
この頃に硬式野球を本格的に始めた時期で、野球に打ち込む日々を過ごします。
中学での活躍が縁となり、学法福島高校の監督から声をかけられたことで、野球の強豪校へ進学する道が開けました。
高校:学校法人松韻学園福島高等学校(学法福島)
野球の強豪校として知られる学法福島では、エース左腕として活躍。
投手兼外野手としてチームを支え、2010年秋の東北大会では、当時花巻東高校に所属していた大谷翔平選手とも対戦しています(打席ではサードフライに打ち取り勝利に貢献)。
しかし高校3年を前に、東日本大震災と原発事故が発生。
練習が制限され、ボランティア活動に参加するなど厳しい環境下での野球生活が続きました。
春季大会は中止、夏の福島大会はベスト8で敗退し、「人生を懸けて福島に来たのに」と悔しさを残す高校生活となりました。
大学:常磐大学(茨城県水戸市) 中退
プロ野球選手を目指し、常磐大学へ進学します。
しかし入学からわずか半年で肩を故障してしまい、野球を続けられなくなったことで大学を中退。
これをきっかけに実家に戻り、引きこもりの時期を過ごすことになります。
この大きな挫折の中で、兄から勧められた「仮面ライダーカブト」を視聴し、「誰かの人生に勇気を与えたい」という思いが芽生え、俳優を志す転機となりました。
「子供の頃に、プロ野球選手が病気の子供と『ホームラン打つから手術を受けよう』と約束し、実際に打ったことで子供が手術を受け、病気が治った話に感動しました。自分もそうやって誰かにいい影響を与えられる人になりたい。

プロ野球選手として誰かの役に立ちたい、いい影響を与えたいという夢は叶いませんでしたが、俳優としてその夢を目指したのですね。
俳優としての経歴
松谷鷹矢さんは、常磐大学を肩の怪我が原因で中退し、野球を断念したことから一時は引きこもり生活を送っていました。
兄の勧めで観た『仮面ライダーカブト』に強く心を動かされ、「自分も誰かの人生に勇気を与える存在になりたい」と俳優を志すようになります。
俳優養成所には通わず、モデル活動やアルバイトをしながら独学で演技を学び、秋山純監督のワークショップに参加。
現場では俳優だけでなくスタッフ作業も経験し、映画制作を総合的に学んだ“現場叩き上げ”のタイプです。
2010年代後半からは、インディペンデント映画や『HIGH&LOW THE MOVIE 2/3』『ブレイブ -群青戦記-』などの作品に脇役として出演し、少しずつキャリアを積み上げていきました。
そして2022年頃、秋山監督作品でついに主演に抜てきされ、俳優として大きく飛躍するきっかけをつかみました。
まとめ
松谷鷹矢さんは、プロ野球選手を目指して学生時代を野球一筋で過ごしてきましたが、大学での肩の故障をきっかけに夢を断念し、人生の大きな壁にぶつかりました。
しかし、特撮作品との出会いが新しい道を切り開き、「誰かに勇気を届けたい」という思いから俳優の世界へ挑戦。
俳優養成所に頼らず、自ら動き現場で経験を積み重ねてきた努力型の俳優です。
下積み時代を経てインディーズ作品や映画の脇役で着実にキャリアを積み、今では注目される存在へと成長しました。
野球で培った粘り強さと、挫折を乗り越えた強い意志が、現在の松谷さんの魅力につながっていると言えるでしょう。
今後のさらなる活躍に期待が集まる俳優の一人です。
