女性版SASUKEとも呼ばれる「KUNOICHI2025」に登場し、再び注目を集めている元レスリング金メダリスト・登坂絵莉(とうさか えり)さん。
現役引退後も、レスリング普及活動やメディア出演、講演など多方面で活躍し、その明るい人柄と挑戦する姿勢は今も多くの人々の励みになっています。
そんな登坂絵莉さんを支えてきたのが、実家の家族や夫・倉本一真さん、そして2021年に誕生した息子さんの存在です。
この記事では、登坂絵莉さんの実家の家族構成・夫との馴れ初め・子ども・現在の活動について分かりやすくまとめていきます。
登坂絵莉の実家の家族構成
登坂絵莉さんのご家族は、父・母・兄・登坂絵莉さんの4人家族 です。
父:登坂修(とうさか おさむ)さん
登坂絵莉さんのレスリング人生において、最も大きな影響を与えた存在が父・修さんです。
修さんは、かつて 国体グレコローマン48kg級で優勝した実力者。
トップアスリートとして活躍した経験から、幼い絵莉さんにも自然とレスリングの世界を勧め、小学3年生の頃に「高岡ジュニア教室」へ通わせたことが競技人生のスタートとなりました。
また、高校時代に絵莉さんを指導した苅部コーチは、実は修さん自身もかつて教えを受けた教え子の一人。
親子二代にわたる指導者とのつながりが、絵莉さんの成長を大きく後押ししました。
遠征では修さんが 車中泊でサポートするほど献身的 で、試合会場では誰よりも大きな声で応援。
その支えが、絵莉さんが世界で戦う強さを育てる大きな原動力となりました。
母:登坂安津子(あつこ)さん
母の安津子さんも、娘の競技活動を陰で支え続けてきた大切な存在です。
試合には積極的に応援へ駆けつけ、メンタル面でのサポートも欠かしません。
絵莉さん自身、母親の存在について
「子育ては正解が見えず難しいが、母になって今の自分が形作られた」
と語っており、家族全体で支え合う姿勢が日常に根づいていることがわかります。
競技の厳しさを理解しながら、そっと寄り添うように娘を支える安津子さんの存在は、絵莉さんの精神的な安定に欠かせないものとなっています。
兄
登坂絵莉さんには 兄が1人 います。
一般の方のため名前や詳細は公表されていませんが、レスリングをしていたという情報はなく、競技の道には進んでいないようです。
家族の中では、絵莉さんをそっと支える存在として寄り添っていることがうかがえます。
登坂絵莉の結婚・夫・子どもについて
夫:倉本一真(くらもと かずま)
登坂絵莉さんの夫である倉本一真さんは、元レスリング選手で、現在は総合格闘家として活躍するアスリートです。
二人の出会いは 2013年のアジア選手権 にさかのぼり、当時登坂さんはまだ高校3年生でした。
元レスリング選手だった倉本さんと同じ国際大会に出場したときに遠征先で一緒になったのが出会いです。
その後、SNSで連絡を取り合う仲にはなったが、当時は恋愛よりも“レスリング命”。
「リオまでは競技に集中すると決めていた」ため、メッセージのやり取りはしていたが「オリンピック頑張ってね」「ありがとうございます」と挨拶程度でした。
しかし、リオ五輪終了後、足を負傷していた登坂さんが数カ月間にわたって東京でリハビリ生活を送ったときに転機が訪れました。
レスリングだけでなくプライベートの悩みにも親身に相談にのってくれる倉本さんに安心感を覚え、徐々に心を開いていき、交際はごく自然な形でスタートしたそう。
倉本さんは当時から登坂さんの“推し選手”で、レスリングの大会などで交流を重ねるうちに距離が縮まり、自然な形で仲良くなっていきました。
告白と交際のスタート
ある日のデートの帰り際、倉本さんが「好きやねんけど、付き合ってくれへん?」と真剣に告白。
しかし登坂さんは、オリンピック後のリハビリ期間中で心が落ち着いていなかったこともあり、すぐに返事ができず「ちょっと考えさせて」と答えたそうです。
このとき相談に乗ったのが、レスリング界の大先輩・吉田沙保里さん。
吉田さんは
「一度付き合ってみてダメなら別れればいいし、何かあったら私が助ける」
と背中を押し、その言葉で登坂さんは交際を決意。
この大きな一歩がそのまま結婚へとつながりました。
倉本さんの誠実な思い、登坂さんの葛藤、そして吉田沙保里さんの支え――この3つが重なり、二人は強い絆を築いていきます。

2016年のリオデジャネイロ五輪では、2人は同じ選手村で同室となり、登坂さんが48kg級で金メダルを獲得、吉田さんは53kg級で銀メダルを獲得。登坂さんは昔から吉田沙保里さんが大好きだったそうです。
子ども:2021年8月生まれの男の子
登坂絵莉さんと倉本一真さんの間には、2021年8月に男の子が誕生しています。(2025年時点で4歳)
すでにレスリングデビューも果たしており、両親譲りの身体能力の高さを感じさせるエピソードも・・保育園の先生にも『こんな力のある子は初めて見ました』と驚かれたそうです。
子育ての方針
登坂さんは子育てについて
- 過保護になりすぎないこと
- 一人の人として尊重して見守ること
を大切にしており、競技生活・仕事と育児をバランスよく両立しています。
倉本さんも育児に非常に協力的で、爪切りを担当することも多いイクメンパパ。
「息子と一緒にいろいろな経験をしたい」と語り、運動や外遊びにも積極的に関わっています。
パパになっても生活リズムが大きく変わることはなく、自然に子育てが生活に溶け込んでいるようです。
夫婦二人三脚で、息子さんの成長を楽しみながら家庭を築いています。
現在の活動
登坂絵莉さんは2022年に現役生活を引退した後、競技の枠を超えて幅広い分野で活躍しています。
その中でも特に力を入れているのが、レスリングの普及活動と女性アスリートのセカンドキャリア支援です。
一般社団法人スマイルコンパスを設立
2023年には、子どもたちにスポーツの楽しさを届けることを目的とした一般社団法人スマイルコンパス を設立し、代表理事に就任。
スポーツを「特別なものではなく、誰もが楽しめる日常の一部」として根づかせたいという思いが込められており、イベントや講座を通じて子ども達と直接触れ合う活動を精力的に展開しています。
まとめ
登坂絵莉さんは、国体優勝経験を持つ父・修さんの影響でレスリングを始め、母・安津子さんの支えと家族の応援を力に世界の頂点へと駆け上がりました。
現在は夫・倉本一真さんと息子さんとともに家庭を大切にしつつ、スポーツの普及活動や講演、メディア出演など幅広い分野で活躍しています。
競技人生を終えた今も、新しい挑戦へ向かって進み続ける登坂さん。
その背景には、いつも寄り添ってくれる家族の存在がありました。スポーツ界だけでなく、社会での活動も広がる彼女の今後の歩みからも目が離せません。


「出会ったと言っても、そのときは男女で完全に別行動だったのであまり関わることもなかったんです。そのときに話をした記憶もないですね」